大田区議会こども文教委員会傍聴報告
2008年6月9・10日開催
報告者 ふぼれん事務局長 菅野 司
 
6月9・10日の両日、新メンバーによるはじめての区議会こども文教委員会が開催されました。区議会も、会派構成で自民党18人が真二つに分裂しての常任委員会です。会派としては大きい順に、大田区議会公明党(12人)、自由民主党大田区議団(9人)、大田区議会自民党(9人)、日本共産党大田区議団(8人)、大田区議会民主党(7人)、ネット・無所属・自由連合(3人※大田区の場合3人から会派を構成できる)、大田区議会緑の党(1人)、社会民主党・大田区民の会(1人)、以上50名。東京都内では、公明党が第1党となる珍しい区議会です。
 
09年度のこども文教委員会は以下の議員で構成されています。委員長は若手の「大森」さん、副委員長はベテランの「荒川」さんです。
 
公明      荒川善夫 渡部登志雄
大田自民   大森昭彦 鈴木康文
自民      永井敬臣 湯本良太郎
共産      菅谷郁恵 金子悦子
民主      木村 勝 
ネ無自     犬伏秀一
 
これに対して、理事者(行政幹部)側の出席者は
 
教育委員会(3列で布陣)
清水教育長・金澤教育委員会事務局次長・下遠野庶務課長・清水学務課長・鈴村指導室長・榎田社会教育課長・石井施設担当課長・薄根教育改革担当課長・鈴木図書館長
 
こども育成部(3列で布陣)
井上こども育成部長・柿本子育て支援課長・高安保育サービス課長・市野こども育成部副参事(施設担当)・西山こども家庭支援センター所長(入新井特別出長所長兼務)
 
09年度第2回定例会に付託された請願および陳情は28本ですが、こども文教委員会に対する請願・陳情はありませんでした。陳情の大半は、健康福祉委員会に対しての、障害者自立支援法および後期高齢者医療制度に対しての陳情でした。大田区議会にはそのほかに、総務財政、生活産業、都市整備の5つの常任委員会と、開発・観光対策、交通問題調査、羽田空港対策、防災・安全対策の4つの特別委員会が設置されています。
 
ふぼれんとしては1996年以来の、こども文教委員会への12年にわたる連続傍聴です。ただし、委員会が午後となった場合は、担当者が仕事となるため傍聴できない日もあります。今委員会で配布された、ふぼれんに関係する資料は以下の内容1件です。
 
09年度小中学校の5月1日現在の在籍一覧表が配布されました。
小学校では28471人(08年度比較260人増)、887クラス(同3増9)
中学校では10365人(08年度比較45人減)、302クラス(同3クラス減)
 
委員会審議のなかで注目されたのは、@「要保護・準要保護児童生徒数」(就学援助費)学校別一覧の資料請求でした。また、審議のなかでA「学力テスト」の学校別結果の資料請求も同時に理事者側に要求されました。
 
理事者回答では、「両方とも公開したことはない」との回答でしたが、@「平成17年度資料」を08年度2月14日に配布していたことを忘れての回答となりました。共産党(共産党も@に関しては資料請求をしました)を除く、ほとんどの委員から二つに資料を配布するようにとの強い要望が出ていましたが、理事者側の回答持ち帰りとなりました。
 
個人的な考えを述べさせてもらえば、「個人的な情報」以外は「公開」することが「当然」となることが成熟した市民社会への第一歩と考えています。公開された情報をどのように捉えるのかは、それぞれの地域や住民が考えることで、それを先取りしていらぬ詮索をすることは「公務員の傲慢」です。その傲慢こそ、不正への温床のベースとなるのです。
 
学力テストの結果公開をしたら、「地域や住民が混乱する」(教育長)と考える根底には、「地域や住民は理性的に物事を捉えられない」との考え方が根底にあるからです。それは言葉を変えて表現すれば、「住民は愚民」との公務員の思いあがりの何者でもありません。公務員の住民に対する差別意識(公務員側が無意識の中で意識していることをいつも感じています)が、いまもほとんど変わっていないことを明らかにしています。公開をすることで、いっときは混乱が生じても、住民は必ずそれを克服する道を見つけ出します。何事も正直に情報を公開することが大事です。住民はその情報を元によりよい大田区を必ず模索していきます。行政も議会も、まず住民を信じることから政治を始めるべきです。
 
30年以上にわたり行政とかかわってきていますが、住民を信じている行政マンは、残念ながら「ほとんどいない」のが現実です。特に部課長級では皆無です。これでは「よりよい大田区を住民とともにつくる」ことは夢のまた夢です。公務員は、その仕事を住民から「委託」されていることを再度考えるべきです。公務員が決めるのではなく、住民自身に決定権があるのです。区議会はその住民の代弁者です。
 
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