大田区議会こども文教委員会傍聴報告
くれよんくらぶ711号
事務局長 菅野 司
 
 1月13日(金)午前10時から大田区議会こども文教委員会が開かれました。聞き取りのみの記録ですので、間違いがあるかもしれません。詳しいことをお知りになりたい方は、それぞれの部なり課へ問い合わせてみてください。
 
 わずか10分間で、教育委員会とこども育成部から、8項目の理事者側報告がありました。依然として「口頭報告」の部分がありました。理事者側報告は、それなりに、きちんとしたデータ(数字の報告だけでなく、担当部局としての分析結果もあるとよいのですが)に基づいて報告しているわけですから、どんな些細なことでも、「文書で報告を」と、「しつこいくらい」追及する議員がいてもよいとは思うのですが。委員長の永井議員が「就学援助」について、以前は「学校別資料が出ていたが」との質問に、「必要であれば次回提出します」との場面もありました。データと分析結果および評価は,審議のベースと思うのですが、区議会議員の方はどのように考えているのでしょうか。中間点での報告は、中間点なりの数字を見せるべきです。
 
 「情報の公開と共有」は大田プラン2015の基本的立場です。担当部局は、それぞれの施策の展開に対して、「区民の動向」を必ずデータで区議会に示すと同時に、その分析の結果と評価(前年度と今年度比較など)も加えることで、区議会での論戦を、よりゆたかな形で進めていくことができます。考え方・立場の違う会派・議員のゆたかな意見交換の場の保障こそ、区議会の命です。行政の施策展開に対して、区民の立場・利用者の立場で意見を述べるのが、議員の役目であり、それが行政施策のチェックの第1段階と思います。運営者と利用者では、おのずと見方・考え方に違いがでます。
 
 さて今回の委員会では、@アスベスト調査の経過報告。A指定校変更の1月13日の段階での現状報告。B情緒障害児学級の新規開設校の発表。C青年の家の廃止後の経過。D郷土博物館の新企画。E新設・子ども家庭支援センター大森の設計概要の報告。F年末保育の結果報告。G保育園・児童館におけるアスベスト調査の報告。以上8つの報告がありました。
 
 指定校変更では、1月25日まで受付ているために「中間報告」となっています。約5000人前後の小学校入学者がありながら、区立中学入学者は1500人前後も減っています。大田区は「区外からの越境は認めていない」との見解が改めて示されました。議員からは「人気のある学校は」との質問があったが、「まだ途中経過なので」とのことでした。1500人前後の子どもたちが私立の中学校へ進む現実は、区立中学への保護者の不安の現われの一つです。「私立に負けない区立中学を」が大田区の現在の課題です。簡単に現状を報告するだけでなく、どのようにして区立中学の人気を高めるのかも、教育委員会の大切な仕事です。教員のレベルアップが一段と議論される時代、大田区教育委員会として、時代にふさわしい研修制度のあり方を区民と区議会に見せるべきです。
 
 情緒障害学級が新たに入新井第2小学校(旧区役所横)に開設されます。現在は嶺町小学校に3学級(30人)、志茂田小学級に4学級(40人)がありますが、大森地区に新しく1学級(10人)ができます。中学校では御園中学(14名)、大森2中(5名)があります。「中学生が少ないのは」との質問に、「中学生になるまでには、日常の生活ができるようになる」との回答でした。
 
 子ども家庭支援センター大森の設計の図面が発表されました。エセナとなりの土地に、延べ床面積1419u(敷地面積849u)の3階建で建設されます。1階に一時保育室(127u)・情報交流コーナー(ふぼれんが強く要望しました。104u)、2階に子ども家庭支援センター事務所・面接室(22u)・多目的室(35u)・ひろば(139u)が、3階は体協事務室と倉庫、会議室3部屋(一般利用ができる。81・50・37u)ができるそうです。今後、バリアフリー説明会・地元説明会が開催されます。一時保育室は蒲田駅西口の社会福祉センター1階の施設がモデルに、また子育てひろば利用者は、子育て困難家庭対象となるそうです。ふぼれんとしては、子ども家庭支援センターの仕事を除く運営と管理を「区内子ども関係団体および個人を結集して、NPO法人をつくり、そこに任せてほしい」と提案しています。開設までにはまだ1年余りあります。担当部局が知恵を絞り、区民との協働の施設の一つとして位置づけるべきと考えます。
 
 年末保育では、29日191人(前年度−11人)、30日121人(同−1人)。最も多い子どもを預かった保育園は「仲池上」の29日40人、30日29人、少ない保育園は「弁天橋」の29日21人、30日14人との報告でした。受付期間は11月25日から12月7日、区立保育園で受け付けたそうです。
 
 保育園・児童館のアスベスト調査では、12月末に施設管理課からの報告を受けたとのことで、保育サービス課より報告がありました。全体で32の施設で「吹き付け型」のアスベスト使用施設があるとのことでした。1日も早い調査と対策の報告が待たれます。
 
 そのほかには、「就学援助」についての質問がありました。小学校26・1%、中学校29・7%の家庭が活用。生活保護の1・2倍の範囲で申請できる。学校別資料を次回委員会に提出してほしいとの要望に「次回の提出する」との回答が。足立区では7割を超えているような発言がありました。年々「就学援助」の申請家庭が増えていることを考えると、区内の若い子育て家庭の生活実態の厳しさ感じます。そのほかには、東京都の保育関係補助費削減の質問がありました。市部のみが対象で、区部に対する変更はないとの回答がありました。対象となっている項目は、「延長保育」「トワイライト・ステイ」「学童クラブ」「子育てひろば」などだそうですが、審議の詳しい中身は、後日、担当課をたずねて詳しく聴いてみたいと思います。
 
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