大田区議会こども文教委員会傍聴報告
くれよんくらぶ820号
事務局長 菅野 司
 
 5月15日、午前10時から05年度委員での最後のこども文教委員会が開かれました。傍聴者は4名でした。5月の委員会でしたので、教育委員会・こども育成部とも数多くの資料を配布・説明をしていました。聞き取りによる報告ですので、正確でない部分もあると思います。詳しくはそれぞれの部局にお問い合わせください。
 
教育委員会の報告の概要
 06年度5月1日現在の「小・中学校在籍者数一覧表および区立幼稚園園児数一覧表が配布されました。理事者説明では、前年度比較として、小学校在籍者数は+312人、学級数+12、中学校在籍者数は−55、学級数−8、幼稚園児数−29人でした。
 
 注目は大型マンションが乱立している矢口西小学校でした。ついに900名を7人超えました。ちなみに900人を超えている小学校は小池909、池雪907人の3校です。800人台は、梅田、徳持、田園調布の3校でした。
 
こども育成部の報告の概要
 06年度保育園の入園状況一覧表が配布されました。前年度定員8289人に対して、06年度の定員は8331人で+42人です。申請児数は前年度2041人、06年度は2037人で−4人。特徴的なことは、1歳児の待機児が待機児全体163人の49%にあたる80人もいるということです。育児休暇を取得すると、保育園に入園できる割合が極端に低くなる傾向が、ますます強くなってきています。
 
 待機児数は、05年度216人(最高時260人)から−53人の169人でした。逆に欠員数は、161人と05年度の50人を大幅に超えています。説明では、「入園辞退が多かった」とのことでした。行政センター別待機児一覧表が初めて配布されました。4センターのうち馬込・大森地域の北センターの待機児が最も多く64人、続いて雪谷・久が原地域の西センターが59人、蒲田・六郷地域の南センターが40人、糀谷・羽田地域の東センターが6人の合計169人となっています。ただ、地域別の待機児数は、その地域内の保育園の数が大きく影響をしるように思われます。
 
 保育園・児童館のアスベスト工事に関する一覧表が配布されました。特徴的には、小池保育園・東糀谷保育園の2園は、工事箇所が日常園児の生活している場所のため、保育時間帯での工事が難しく、それぞれ小池小学校(7〜8月)、コミュニティセンター羽田旭(12〜3月)に保育園を移転しての工事となるそうです。一覧表には15の施設が掲載されています。施設名は、保育園では、美原・小池・大森北6丁目・池上第3・池上第2・東糀谷・新井宿・西糀谷1丁目・高畑・田園調布2丁目(児童館と併設)・多摩川。児童館では、西糀谷・徳持・下丸子。子ども発達センターわかばの家。
 
 06年度の保育園民営化に関する日程表とプロポーザルの応募要項が発表されました。対象園は池上保育園と大森北6丁目保育園の2園です。2園とも大田区でははじめての民立民営園となります。区立との違いは、指導監督者は東京都となり、したがって保育園での事故や問題などは東京都との話し合いになるということです。ちなみに、池上保育園は築39年(大幅改修済)、大森北6丁目は26年だそうです。
 
 ふぼれんは、この民立民営園方式での委託には反対を表明しています。民間委託はあくまでも区立のままで委託すること、そのうえで委託事業体に対しては、保育園運営に関する大幅な自由裁量権を与えることを提案しています。民立民営園での委託ですので、応募事業者は「認可保育園を運営している社会福祉法人」に限定されています。5年契約で、土地・建物は無償貸与となります。また補助金申請は、事業体自らが申請することになるそうです。
 
 ふぼれんの試算ですが、区立保育園・児童館委託に対する「区立運営としての委託費」は、区立の運営費を100とした場合、社会福祉法人が87%、保育企業は77%、NPO法人は57%として、大田区は算出しているようです。しかし今回は、民立となるわけですので、大田区の補助負担が大幅に減ることになるそうです。
 
 ふぼれんは、保育園・児童館を運営する場合、サービス事業の拡大に伴う職員増に対する人件費(生活を継続できる)など含め、安定的に運営するためには最低75%が保障されること必須条件と算出しました。ですので、77%のなかから本社の担当事業費(委託運営費の9%)を算出すると、保育園の経営は事実上困難となります。ここに、保育園民営化の第1の問題があります。
 
 そのほかの資料としては、経営管理部から「おおた経営改革プラン」に関する平成17年度の取り組み報告(24ページ)が発表されました。見直しをした業務として、こども育成部の分野では、わかばの家の発達課題別グループ活動、保育サービス課として大田区保育ガイドの作成、子育て支援課として児童扶養手当現況届出受付、児童医療助成事業が。教育委員会の分野では、私立幼稚園等園児保護者補助金支給業務、心身に障害がある(あると思われる)児童・生徒の就学相談業務(就学通知関係)などが掲載されています。
 
<<戻 る