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文京区父母連シンポジウム参加報告
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くれよんくらぶ876号
ふぼれん事務局長 菅野 司 |
| 7月26日(水)午後7時から文京区茗荷谷(みょうがだに)の貞静学園体育館を会場にして、文京区父母連が主体となって開催した子育てシンポジウム「地域における子どもの育ちを考える〜保育の質、行政と住民の役割とは〜」が開催された。地下鉄茗荷谷駅徒歩1分にある貞静学園には「保育福祉専門学校」が併設されている。集会の最後にあいさつに立った校長先生の「子育ての責任の第1は家庭にある」から始まった「総評のお話」はとても印象的でした。 |
| 内容のある集会でしたが、「参加費無料」の宣伝なのに、会場の受付につくなり、「資料代500円をいただきます」のコトバ。終了後には「カンパをお願いします」の訴えには、なんとなく「強制徴収」の感があった。内容のある集会を準備したのだから、堂々と参加費(1000円を出しても参加する価値は十分にありました)を徴収してもよかったと思います。「必要な経費は参加費で生み出す」ことが最近の主流となっていることをよく考え、今後は「参加費での運営」をぜひお勧めする。集会には400人前後の人が参加していたが、文京区以外の参加者も多かったように感じました。私たちも、会場でたくさんの知り合いと出会いました。 |
| 第1部は少子化・男女共同参画担当大臣である「猪口邦子」大臣の講演が30分間行われました。猪口さんは文京区の住民であり、教育委員も経験しているとのことでした。プロジェクターを駆使し、「政府の少子化対策について」をテーマにしたお話でしたが、すでに多くの研究者・専門家の方々が、最近のマスコミ等での猪口発言に対して、厳しい批判を展開しています。後半のパネルディスカッションでも、「子どものことを第1に考える」を、多くのパネリストが発言していましたが、政府の少子化対策には「子どもの視点」はありません。ただし、猪口大臣のご専門は「少子化対策」であって、「次世代育成支援」ではないことも理解しておく必要があります。 |
| 後半のパネルディスカッションには、四葉プロジェクトの「杉山千佳さん」(行政と市民との協働)、目白大学人間社会学部教授の「増田まゆみさん」(保育の質)、慶応大学経済学部助教授の「土居丈朗さん」(財源配分)、文京区男女協働子育て支援部保育課長の「久住智治さん」(、文京区立保育園保護者代表の「牧野恵美さん」が登場、それぞれ10分間で、専門家の考え方を披露・提案していました。ただし、課長と保護者代表のみが「3分間」の持ち時間でした。さすが3分間での内容のある発言はご無理のようで、担当課長は2分プラスの5分間でご自分の意見をまとめていました。 |
| 増田さんは、平成14年度から開始された第3者評価の問題点を指摘。「あら捜しをすることではなく、よさを認め、さらに質を高める努力」をすることが大事と。しかし、日本ではまだ第3社評価はなじんではいないとのこと。評価の仕組みも「利用者の満足度評価になっている」「ぜひ、子どもの立場に立って質を高める評価」のあり方をと訴えていました。土居さんは、地方分権と財政の健全化は「国と自治体の借金の問題、そのような中での少子化対策」であることを「前提に考える」とおっしゃっていました。結論から言えば「借金を減らしながらの子育て支援が提案されている現状の難しさ」を指摘していました。 |
| 保育課長は、「保育園における子どもの育ち」の保障の前提は、「保育士の質、研究活動の活発化(研究会だよりの発行)、子どものつぶやきをきちんと受けとめることのできる保育」、そのようなことを前提に「ゆたかな保育実践をめざす」と発言。保護者代表は「民営化に反対ではないが、移行のあり方には大きな問題がある」と強調。もっと「子どもの視点を大切にしてほしい」と訴え、会場から大きな拍手が沸き起こっていました。 |
| 全体として保育園の民営化に対しては、「行政としてのていねいな関わり方」「民営化に対する協働のルールづくり」、「住民との協働によるガイドラインづくり」、「利用者との合意形成の研究」「地域からの支援あり方の方法」「保護者が共感できる保育と保育実践の研究」「子どもへの支援と親(家庭)への支援」「評価を目にみえるものだけにせず(サービス偏重になる)、子どもたちへの一瞬一瞬のニーズに応える評価方法の確立」「社会全体の働き方への法的規制」「親が幸せでなければ、子どもは幸せになれない」「子どもを中核に置きながら、その背景である家庭にも目を配る姿勢を」などの意見が出されました。 |
| 全体として、保育園民営化反対ではなく、どのようにして利用者・住民をその流れに参画させ、きちんとした合意形成などのルールづくりを確立して、子どもの視点を大切にしながら、保護者の働きを応援できる方法を、という集会だったと思います。保育園の民営化は、各自治体の担当者の力量が本当に試される事案となってきています。極力、秘密裏にことを進めるのか、すべてを公開することを前提に、住民参加で新しい時代に即応できる保育園施策を展開するのか、住民を大切にする自治体のあり方を問う集会でした。保育園の民営化は、住民自治のリトマス試験紙の役割を果たす色合いを強めてきています。 |
| 集会成功のため、昨年12月から準備してきたという、文京ふぼれんのみんなさんの奮闘に敬意を表します。本当にご苦労様でした。すばらしい集会でした。 |
| ※聞き取りのため「正確でない表現」があると思います。追伸、担当課長は現場職出身がいいと思いました。担当保育課長は元児童館職員とのこと、なかなかの論客でした。保育園・児童館施策に関係する担当係長、課長は、現場職出身が理想と感じました。 |