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「男女共同参画のための研究と実践の交流フォーラム」
参 加 報 告 |
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ふぼれん事務局長 菅野 司
くれよんくらぶ889号 |
| 毎年8月の最終の金・土・日の3日間、埼玉県嵐山の国立女性教育会館(ヌエック)で開催されていた「ジェンダー研究フォーラム」は、今年から名称を変更、「男女共同参画のための研究と実践の交流推進フォーラム」として25日から始まりました。いろいろな場面で「ジェンダー」という用語が消えていくことには賛否がありますが、これも時代の流れなのだと思います。 |
| ふぼれんは、会則の12の目的でも「男女平等社会の実現」を掲げている団体です。大田区のエセナ(男女平等推進センター)の設立以前から一貫して男女平等問題に関心を持ち、「ヌエック」での研究フォーラムに対してもほぼ毎年参加をしてきました。広大な森に囲まれた敷地の中に、本館・宿泊施設・大食堂・講堂・大会議室・音楽室やたくさんの研修室・体育館・テニスコートなどがあります。今年も市民公募による62の分科会をはじめ、10を超える会館主催のワークショップが用意されていました。男女平等に関心のある方は、毎年1回はヌエックの研究フォーラムに参加することをお勧めします。 |
| さて26日の分科会の参加報告をします。参加した分科会は、「男女共同参画フォーラムしずおか」が主催した「新・インターネット時代のホームページ活用術」と、日本女性学習財団が主催した「協働の時代の『学習支援』への提案」の2つですが、報告は「協働の時代・・・」に絞って報告をします。 |
| 分科会には、北海道の室蘭・登別・伊達市や山梨・岐阜・大阪・福岡などから39名が参加。提案者は「協働の時代に求められる学習とは」として神奈川大学人間科学部の「入江直子教授」と「学習支援者の役割と力量形成」として東洋英和学院大学人間科学部の「藤村久美子教授」でした。約1時間にわたるお二人の報告をもとに討論グループが構成されました。しかし、組み分け方のタイトルが以下の内容でしたので、お二人の「提案」と参加者の「討論」が分離される形となりました。カッコ内は希望数で、少数の数字の希望者はほかのグループに振り分けられました。 |
| @ | 意識は変わっても行動は変わらない。(2名) |
| A | 合意を図りながら話し合いを進めるには。(1名) |
| B | メンバーの役割が固定したり、参加意欲にばらつきがある。(8名) |
| C | 特定の人に負担がかかり過ぎるのですが。(6名) |
| D | 市民が行政と協働する力をつけていくには(14名) |
| E | その他。(8名) |
| 1時間近いグループ討議が終わり、残り1時間あまりで全体報告会を実施。参加者の5割近くが担当行政マンのようでした。報告会での特徴は「どこの自治体でも男女平等部署の担当者行政マン」による悩みが披露されていました。悩みの多くは「住民側のボスの扱い方」(失礼!「扱い方」などと表現して。大田区はすばらしいリーダーを有しています)および「男女平等グループとの対応の仕方」でした。 | |
| ※ | もともと男女平等推進に関する部署は、住民から見ると「窓際族的部署」、「職員の住民対応の訓練の場」として映っています。 |
| 専門知識もないまま、3年前後で変わる行政担当者と、人生の大半をかけて勉強をしてきた「住民」とでは、最初から「協働」として連携の成立は難しいことです。グループによっては、報告者となった担当行政マンの方が「住民との話し合いを深める」との報告もありましたが、私のグループでは男女平等の分野での「協働の推進」の基本は、「丸ごと住民に任せる」ことから始まるで一致しました。行政マンからすると「住民は無責任」と映るかもしれませんが、「責任を待たせない」で「責任を追及する」ことでは不信感は増すばかりです。だいたい、行政マンができることは「世のほとんどの人ができる」のです。行政マンの給与総額の3分の1の給与保障があれば、民間としての創造ゆたかな仕事ができることは、エセナが典型的な事例として全国に示しています。 | |
| 参加して感じたことは、「男女平等推進センターと指定管理者」「ダイナミックな男女平等推進の原動力は丸ごとの住民委託から始まる」などのタイトルの分科会があってもよかったとのではと思いました。また「語ろう、行政担当者の悩み」などの分科会があれば、全国の行政担当者が大挙して参加してくるだろうと予想しました。そういう点で、時代を視野に入れた分科会が年々少なくなっていくことは残念なことです。 | |
| 1年に一度、ヌエックの研究フォーラムに参加することは大切なことです。この分野での全国の動向を知るいい機会でもありますし、新しい視点で男女平等を考え直すきっかけともなります。特に、区議会議員の研修の場として位置づける会派があってもよいのではと思います。会館主催の分科会は、@女性のキャリア形成とチャレンジ支援。A科学技術分野への女性の参画。B地域の活性化と男女共同参画。C女性関連施設・社会教育施設の役割。D家庭教育国際比較シンポジウム。E環境分野での参画などがあります。しかし、会館主催の分科会のテーマとしては「充実感」に乏しい内容だと感じています。この分野での全国課題は何か、その辺の具体的な調査が今後求められてくると思います。 | |