06年度、ふぼれん活動の中間報告
ふぼれん事務局長 菅野 司
くれよんくらぶ895・896・897号
 
 4月以降のふぼれん活動の急激な変化も、9月に入りようやく落ち着きを見せ始めてきました。4月29日に総会を開催しながら、活動の大きな変化と広がりに、組織の仕組みが対応できなくなり、8月5日に臨時総会を開く結果となりました。忙しさのあまり、執行機関である「常務スタッフ会議」(9名)も開かれることなく、3ヵ月が経過しました。新しく会長となった冨田さんが月曜日なら会議に出席できるとのことで、毎月の第1と第3の月曜日を常務スタッフ会議として定期化することになり、9月5日に第1回目の会議を開催、それぞれが担当する分野の活動を紹介しあい、今後の方向性を確認しあいました。
 
 まず、中野事務局次長がNPO団体である「おおた市民活動推進機構」の現状を報告しました。3月26日に結成総会を開き、4月には大森駅東口徒歩3分の大森銀座商店街のど真ん中に「141uもの大きさの事務所」を開設できたこと。1団体で借りることが無理なため「協働オフィス」として運営することが提案され、5月3日に説明会と内覧会を開催し、39もの団体・個人が参加。現在は16団体が入居するにぎやかなオフィスなり、全国からの注目が集まり始めていることなどが話されました。
 
 駅前の一等地の商店街のど真ん中に市民活動の拠点があることは、さまざまな点で「便利」です。事務所を紹介してくれた犬伏区議会議員、そして推進機構の活動に共鳴し、事務所を格安で提供してくれたオーナーの守屋さんに、ふぼれんとしても大きな感謝の思いをもっています。自前の事務所があることは本当に便利で、会場使用の予約をすることもなく、いつでも会議を開くことができ、時間に縛られることもなく、会議終了後に交歓会などを開くことができ、それぞれの近況を語り合えることで、スタッフの信頼関係がより親密になっているとの報告がありました。
 
※ 常務スタッフ会議は、毎月第1・3月曜日の午後7時30分から始まります。一般の会員の方でも、申し込みがあればどなたでも参加できます。ちなみに会議の終了時間は10時30分。午後7時30分開始、2時間会議、1時間懇親会ですので、9時30分にくると懇親会に出席できます。ぜひ、多くの会員の参加をお待ちしています。
 
 推進機構には現在、ふぼれんスタッフが9名参加しています。専従1・非専従1の事務スタッフを始め、本当によくがんばっているとのこと。「おおたを市民の力で元気にしよう」と、7月15日に発行した市民活動情報誌「やるじゃん!おおた創刊号(見本号)」は、2万部を15日間で配布できる体制づくりに成功。10月発行の第1号(カラー24ページ3万部)の編集・発行に推進機構の編集委員が一丸となってがんばっているとのこと。すでに、絵本の老舗「福音館書店」の絵本紹介や人形劇団の草分けの「人形劇団プーク」などの広告記事が4ページにわたって紹介・掲載されます。
 
 「協働オフィス」では先月より「ぷらビジ会議」というビジネス会議が開かれ、NPO・市民団体のネットワークを駆使して、新しい協働事業・市民事業を考案・創設。大田区や中小零細企業と連携していくことが話されているとのこと。話を聞きつけて、いろいろな団体・個人が参加を申し込んできていることなどが報告されました。
 
 続いて、大河内事務局次長から「日本子どもNPOセンター」での活動が報告されました。現在センターには9名の事務局スタッフがいます。大田区ふぼれんから7名、品川・世田谷の父母連からそれぞれ1名の合計9名が働いています。いま一番大きな事業は、杉並区から依頼されて企画した「すぎなみ区民大学・地域で子育て支援コース」(1年間・全33回講座)の運営だそうです。企画だけでなく運営も担当し、一流の講師陣を配して、大きな盛り上がりで講座が進んでいるとのことでした。
 
 9月9日からはセンター主催の「わかい保育士のキャリアップ講座」(全10回)が始まります。11月4日は子ども系NPOのマネジメント講座である「子どもNPOがまちをかえる」が。2月18日には「民間児童館・学童保育全国交流会」が計画されています。また大河内さんがアドバイザーとして支援に入った小金井のこどもNPOが、プレゼンを通じて、「NPOとしての実績はないが、個人としての実績と、長い間の小金井での活動が高く評価」され、児童館の指定管理者に選ばれたそうです。
 
 ふぼれんの報告は事務局長の菅野が行いました。8月5日に臨時総会を開催し、名称を「OTA子育て支援ネットふぼれん 大田区保育園・児童館父母の会連合会」から「OTA子育て支援ネットふぼれん」に改めました。また新しく「登録団体会員」という制度を設け、年会費1000円の登録会費を納めれば、ふぼれんに加入できるようにしました。また幼稚園に関しては、これまでのいきさつなどを考慮し、「協賛会員」として位置づけていくことを常務スタッフ会議で確認しあいました。
 
 ワーキングスタッフ33名、アドバイススタッフ33名の合計66名が、現時点でのふぼれんのスタッフです。「大田区ふぼれん」「おおた市民活動推進機構」「日本子どもNPOセンター」の3つの組織の活動を相乗的に組み合わせ、より大きな効果を生み出すように工夫を重ねています。現在のところ、想像以上の効果が出ています。200名を超える「くれよんくらぶ会員」(個人加盟)の中からも、次々に活動に参加するスタッフがでてきて、ご自分の持ち味を生かした活動を始めてきています。
 
 いま一番の課題は、「やるじゃん!おおた」と「チルドリン」の1万部配布作戦です。区内の乳幼児(就学前)の数は3万人、その3分の1の1万世帯を読者にする作戦です。1万人以上に影響を持てる子育て支援運動を成功させ、その経験を日本子どもNPOセンターを通じて全国に発信しようと準備しています。財源の背景をもたない国の制度改革案では、次世代育成支援を推進することはできません。研究者や評論家の国に対する指摘も、言い古され、的を得なくなってきています。スローガンは断固「子育て世帯の時短」です。
 
 「やるじゃん!おおた」は、区内のNPO・市民活動団体の活動を紹介するとともに、企業・商店街・学校などの活動を同時に紹介し、読み手が「大田区に住んでいることに誇りを感じ、元気と勇気が湧き出る」ことができる情報誌にしようとがんばっています。「チルドリン」は、ふぼれんアドバイススタッフの蒲生美智代さん(39歳)が昨年はじめに発行したフリーマガジンです。「ママの暮らしとキッズの好奇心のサポート」をテーマに、現在10万部を発行。数ある子ども系フリーマガジンのなかでも、読み手が「ホットできる『いやし系』」のマガジンとして大きな評価を受けています。
 
 2つ目の課題は、区内民間委託保育園の受託事業体との連携の強化です。民間委託に対する評価は賛否ありますが、時代の流れをくいとめることは、すでに不可能な状況下にあります。そうであるならば、民間への委託を出発点として「日本一の保育園づくり」を、受託事業体と連携して実現することが「子どもたち」の思いに応える道と考えます。この間、デイケア・ピジョン・ベネッセ・コンビ・白鳩会の区内6園の事業体のほか、あすみ福祉会も含めて連続懇談会を実施してきました。懇談を通じて、どこの事業体も「よりよい保育園づくり対して、想像以上の努力をしている」との実感をもちました。
 
 特に、いま全国的に話題となっている「練馬区光が丘第8」のピジョン、横浜の裁判で違法と指摘された4園の一つを構成する「柿の木台」のあすみ福祉会。担当者の苦労が本当に心から伝わってきます。争うことでは、よりよい結果を生み出すことはできません。子どもを真ん中にして、事業体・職員・保護者が一丸となることが、いま何よりも大切だと確信しています。国と国との争いに対して「戦争より平和」と叫ぶ団体が、この分野のことになると「まやかしの平和より戦争」といっていることに、おかしさを感じます。
 
 そのほかにも、二つのフリーマガジンンを手に、絵本の老舗「福音館書店」、人形劇の草分け「人形劇団プーク」とも懇談をすることができました。それぞれ「やるじゃん!」に宣伝を掲載することを心よく了解していただきました。また配布のお願いを通じて、「蒲田保育専門学校付属」「大森みのり」の園長先生と懇談ができたことも意義のあることでした。会議の最後に冨田ふぼれん会長から、始まったばかりの「NPO運営による認証保育園建設」に関する経過報告がありました。
 
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