大田区政に関する世論調査
「中学校までの学校教育に期待すること」
くれよんくらぶ978号
ふぼれん事務局長 菅野 司
 
 すでに12月21日号の区報で「大田区政に関する世論調査」の「概要の概要」が発表されています。概要版は区役所資料室などでもらえます。全文は131ページの冊子になっていて、もうすぐ大田区のHPに掲載されるそうです。全文の中からいくつかの特徴的なことを、いくつかに分けて報告します。96ページに「中学校までの学校教育に期待すること」の項目があります。学校教育と学力のことが世論では騒がれていますが、区民の思いは、国や政治家の思いとはずいぶんかけ離れている結果が掲載されています。
 
 設問は、「あなたが、中学校までの学校教育に期待することは何ですか。特に期待することをお選びください。(3つまで)」では、
集団生活の中で、人との接し方や礼儀を身につける
80.2%
友達をつくる
47.2%
部活動・クラブ活動などで自主性を身につける
34.4%
個性や才能を伸ばす
30.1%
学力を身につける
28.1%
行事やイベントでいろいろな体験をする
25.6%
適切な進路指導を行う
5.6%
そのほか
1.7%
特にない
3.6%
 
 注目することは、「学力」と回答した人が28,1%と3分の1以下しかいないということです。アンケートの実施日が最近の事件を反映していない06年9月ということを考えると、現時点の実施なら、さらにこの数字は下がったと予想されます。
 
 「いじめ」「自殺」「殺人」などの事件が、区民に学校教育への期待を「学力」から「人との接し方」「礼儀」「友達をつくる」「自主性」などへ移動している様子が伺えます。「加害者」にならないことだけでなく「被害者」にもならないために、このような項目が上位を占めるのだと思われます。多くの専門家が「家庭」のあり方を問題視していますが、アンケートの結果からもわかるように、むしろ区民の方が「家庭」でできることの限界をよく理解し、学校への期待を時代になかで選択している姿がよく見えます。
 
 「学力」の項目では、男女それぞれ、中学生を抱えていると思われる40代が44%・39%と高く、「接し方・礼儀」の項目では、男性は50・60代が82%・83%、女性では60代が86%。全体として年齢が高い方が、学校教育で期待することの第1を「しつけ」と考えている様子が見えます。時代に合わせて、「学校への期待」が変化しているわけですから、教師のあり方と質も当然変化していくことが求められていきます。
 
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